会員紹介〜戸崎 守人さん(2012年 入会)

戸崎守人社会保険労務士事務所 代表   

戸崎さんが倫理法人会に入会したのは今から9年ほど前。倫理法人会のことは何も知らず、ただただ勧められるままの入会だった。当時は現在とは別の単会に所属していたが、そこは県内でも指導的立場にある重鎮たちが多く活躍している会だったため、戸崎さんは先輩たちから、倫理の基礎だけでなく、経営者としての姿勢もしっかり学ぶことができたという。

サラリーマン時代の経験が、今の仕事のルーツ  

戸崎さんは社会保険労務士になる前、地元の染色会社に勤務していた。その会社で17年半ほど現場仕事や事務職、営業職などに従事し、労働組合の執行部役員としても活動したが、実はそこで経験したある衝撃的な出来事が、戸崎さんの今の仕事に繋がっている。身近な同業他社が突然、経営の悪化を理由に、社員に何の予告もなく倒産したのだ。幸い自分の会社ではなかったが、いきなり職を失った従業員たちを見て危機感を感じた。そこで、自分自身と家族を守るための知識を得ようと社員の権利を学び始めたのが、社会保険労務士になるきっかけになった。

社員の気持ちも経営者の気持ちも大事にしたい

会社を辞め、社会保険労務士として独立すると、サラリーマンのときにはわからなかった経営者の気持ちや経営の難しさがわかるようになった。さらに倫理法人会への入会をきっかけに、経営者の方々の役に立つためには、自分自身が経営者として成長しなければいけないことも痛感した。社会保険労務士としてめざしたのは「人に関する専門家」になること。経営者と労働者が一つになって会社をより良くし地域社会に貢献することで、その結果、働く人が幸せになる。法律家としての知識や経験を活かしつつ、働きがいのある会社づくりのお手伝いが使命だと考えている。 経営者にとっては負担になることばかりが増えるような気がするが、法律に従うことで社員にとって働きやすい会社になる。その結果、社員の離職を防ぐことができるし、何より社員から慕われ信頼される社長になれる。

目の前の人を大切にする

社長が社員を大切にすれば、社長も社員から大切にされる。社員から大切にされる会社は社会からも大切にされ、ここぞというときに強い会社になる。社員ファーストの提案に対して最初は苦い顔をしていた社長も、その大切さがわかって改善するうちに、社員との関係が良くなり業績も上がってくる。「目の前にいる人を大切にしなさい」。これは、戸崎さんが起業後の仕事の悩みや不安に押しつぶされになったときに、メンターとして信頼している人から言われた言葉だ。 目の前のクライアントを守るためには、時には厳しい助言が必要になる場合もある。結果はすぐには出ないけれど、根気強く取り組み続けた先にこの会社の未来が開ける。「戸崎さんに頼んで良かったよ」「戸崎さんのおかげで助かったよ」。やり遂げた後で、クライアントから頂くこの言葉が、戸崎さんにとって何より嬉しい。どんなに大変でも「この仕事を選んでよかった」、そう思える瞬間である。





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